リストラにあった時のことを振り返ってみた

仕事

こんにちは。chikaです。

突然ですが、私は28歳の時にリストラにあいました。

本記事では、当時のことを振り返り、リストラによって得た人生の教訓をシェアします。

リストラにあった経緯

私がリストラにあった訳は勤め先の経営不振による「人員整理」のためです。

当時、世界中の労働世代に予兆なく猛威を振るった「コロナ失業」の波にまんまと飲み込まれてしまいました。

コロナ前は社員が約600名いましたが、コロナ禍の1年ちょっとで約半分になりました。

会社の経営が攻めから守りに移り変わる過程で人がどんどんいなくなる…

誰かの最終出勤日を他人ごとであり、自分ごとでもあるように捉え、会社の行く末を社内に居ながら俯瞰していたことを覚えています。

そんなこんなで、間も無く私のところにも上司とのミーティングが設定されました。

「お時間ください」としか書かれていないGoogleカレンダーのタイトルを見た瞬間、「あやしいな〜」と野性の感が働きました。

何の話をされるかは予期していましたが、ミーティングの話題は予想通り進退についてでした。

心苦しそうな面持ちの上司から、会社の事情を伝えられた上で、この先について以下2つの選択肢を言い渡されました。

①2ヶ月の休職期間を経て退職する(2ヶ月分の給与は100%支給)

②会社に残るが期間未定で休職となる(休職中は給与60%支給)

私は迷わず①を選択しました。

「②を選んでも不安定であることは変わらないし、時間がもったいないな〜」というのが決断の理由でした。

そもそも「クビだよ」と言われる時間だと思っていたので、お先真っ暗感より、残る選択肢があることへの驚きと、退職でも2ヶ月後と猶予が予想より長くあったことへの安心感の方が強かったです。

そんな経緯があり、入社時の予定より何倍も早い最終出勤日がやってきました。

リストラにあった経緯は上記の通りです。

リストラから学んだこと3選

当時を振り返ってみるとリストラを経験して得た学びは割とたくさんありました。

不謹慎かもしれませんが、いい意味で人生観が大きく変わった経験です。

せっかくなので私がリストラから学んだ教訓3つをまとめておこうと思います。

興味があれば読んで下さい。

その1:その時に備えてお金の余裕を担保せよ!

当たり前ですがいきなり仕事がなくなるとそれに伴って収入もガタ落ちします。

というかゼロ。

私が「お給料日」という概念をなくして知ったのは、お金がもたらす日常での心理的安心感の大きさでした。

「決まった日にお金が入ってくる」という会社勤めの当たり前は、日々の様々な場面で大きな余裕を生んでいます。

反対にこの当たり前がなくなった途端、生活のあらゆる場面で躊躇と妥協が生まれます。

いつ仕事がなくなっても心の余裕と安心の中で、次のキャリアに向けた行動が取れるように、生活防衛費と言われるお金の余裕を持っておきましょう。

目安は今の住居で、最低3ヶ月は預貯金で過ごせるくらいの金額です。

その2:その時に備えて大義を掲げよ!

大義とは、「人が働くことの意義や人生の意味」です。

要は「何のために働くのか?」という指針。

仕事が無くなると、やるべきことの一つに新たな仕事探しが誕生します。

急に今の会社での役割を取り上げられ、「無所属・無職・一般人」となった時あなたは何を思うでしょうか??

おそらくほどんとの人は当時の私のように「自分は一体何者なんだ?」と、自分のこれまでが白紙になった気分になるはずです。

言うまでもないですがこの白紙状態からやりたいことを見つけ、それに合う会社を見つけ、さらにその会社に採用してもらう…

そこまでの道のりは平坦ではありません。

特に最初の「やりたいこと」を見つける作業でバテます。

私は「やりたいこと」を見つけるのに苦戦しすぎて、「この世はなんてつまらないんだ」と地球ごと全否定しました。。。

そんな状況に陥った時に、常日頃から抱いている「大義」があれば、ネクストキャリアへの希望を生み、そこに行き着くまでの道を自分で切り開くことができます。

もともと持っているゴールがあるため、新たに本当に手に入れたいゴールを探す必要もありません。

常に「自分が何をしたいのか」を知りその実現に向け準備をしておきましょう。

リストラとは無縁であったとしても、その大義と準備の期間は、あなたの人生をより良くしてくれるはずです。

その3:その時に備えて自分を磨け!

リストラ後の転職を経験してわかったことがあります。

それは20代後半以降の転職は「即戦力」を期待されているということ。

頭では分かっていたものの、28歳の転職活動でまざまざと実感しました。

中途採用を実施する企業側の頭にあるのは

応募者がこれまでやってきたことと今持っていることは、自社にとってどのように有益か?

です。

20代後半を過ぎると

「未経験ですがやる気はあります!」

「何とかがんばります!」

では通用しません。

転職が当たり前と言われている、昨今においてはリストラに備えるうんぬんの話ではなく、自分の市場価値を上げる取り組みは必須だと痛感しました。

不安定な社会情勢の中、今の会社に自分の人生を委ねすぎることは危険を伴う可能性があるかもしれません。

今の会社がどうなっても希望とするキャリアを歩めるよう、今のうちから自分を磨いておきましょう。

・英語

・プログラミング

・資格取得

などなど、自宅でできることもたくさんあります。

(2)の大義に関わる自分磨きであれば飽きずに継続できるかも。

こっちの会社がダメでもこっちがあるからOK〜!くらいの余裕を手に、主体的にキャリアを変えていける人生は何より楽しいですよね。

今からできることを未来の自分のために始めましょう。

まとめ

以上が私がリストラを経て学んだ教訓です。

(その1)その時に備えてお金の余裕を担保せよ!

(その2)その時に備えて大義を掲げよ!

(その3)その時に備えて自分を磨け!

個人的に備えてばかりの人生は保守的であまり好きではありませんが、安定地があるからこそ思い切って挑戦できるのだとリストラを経験して学びました。

余裕がある状態の時にこそ、持続可能に動ける自分でいられるよう防衛壁を作っておきましょう。

それはきっとピンチの時に私たちを後押しする最強の武器となります。

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